放送局買収

Livedoor楽天の放送局買収が昨年から話題になっていますが、放送局について一言申し上げたい。
「会社を守ることに一生懸命になる前に視聴者のことをもっと考えろ!!」 

私は地方に住んでいます。数年前までローカル放送局が提供する番組しか見れませんでした。もちろんキー局が提供する番組すべて見れるわけではありません。ひどいときはローカルの中継でレギュラー番組が後日放送という事態もあります。ラジオの場合は感度が悪くても何とか聞こえますが、テレビの場合はまったく受信できません。

最近はインターネットを介し自分の生活環境にあわせて、「見れる」「聞ける」環境が整いつつあります。でも、ご存知の通りそれはほとんどの場合、個人のサービスが中心で、権利に触れる場合がほとんどです。

ネットをしている一般人の意識と放送局側には相当の開きがあると先の話題から感じています。

以前このBlogで、ガンダムの話題を書きましたが、そのとき拝聴したのはフレッツスクエアの無料サービスを利用しました。これは、まさにネット時代のテレビの見方そのものじゃないでしょうか。でも、放送時間が地域によって違うので公開時間をずらしていた点が残念なんですが・・・

つまり、ネット配信でテレビを見たりラジオを聞いたりするこれこそが地域差や時間差のない真の視聴者サービスと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

たとえば、地球上のどこにいてもネット環境さえあれば日本にいるのと同じ感覚で番組が楽しめるんです。さらに、日本を知らない国の人にも日本の番組を見てもらえるんです。話は飛躍しすぎかもしれませんが、これから海外に住まざるを得ない人々の心のよりどころにもなるし、いまだに残る朝鮮半島や中国の対日本への恨みが、相互の不理解から大戦以後60年以上たった現在でも残っているのであれば、同じ物を見ることでその緩和にもつながると思います。

そういった話題がネットと放送の融合の際に取りざたされ視聴者に説明された事はいまだにないと思います。

とあるラジオ番組でDJが海外からのメールを読んでいたときでした。海外でも聞いていることに対し不思議がったそのDJがさらに読み進めていきネットで聞いていますという旨の内容になったとたんスタッフからだめだしされ、それ以後の内容は読まれませんでした。つまり、ネット放送をしていないその番組を聞くためには、どこかでダウンロードしなければ聞けないはずです。違法な聞き方かどうかは判りませんが、そのメールを出した聴取者はその番組を応援していること、海外にいる自分にとってこころのよりどころであることを言いたかったのだと思いますが、その純粋な思いはラジオ局の都合で無視されてしまいました。

現状ではこのような対応は仕方のないことですが、放送局側がもっとネットに歩み寄れば問題視しなくてもいいはずです。放送局はネット放送実現に向けて障害(日本で楽曲を流す場合の権利問題他)があるのはわかりますが、それを乗り越えていく努力をしているのか疑わしい物です。別にリアルタイムでなくてもいいですから権利に触れない部分だけ編集して配信するだけでもサービス向上につながると思いますができない物なんでしょうかね。

すでに韓国では、放送終了後のネット配信を行っている放送局もありこの分野では明らかに日本は後進国になりつつあります。

もし、ネット企業による放送局買収でネットによる番組配信の事態が好転するなら私は買収を支持します。

今日はまじめな話題で攻めてみました。